ネット通販ビジネスを成功させるなら「物流」を重視すべき理由と注目サービスとは
ワザモノ編集部
通販といえば、これまではBtoCを機軸にしたECサイトのAmazonや楽天が中心でしたが、最近ではBtoBでもfaxや電話での業務負担を軽減するためにBtoB専用のサイトが多く立ち上げられています。今回は、物流システムの進化がネット通販に及ぼした影響と、ネット通販を支えている物流について解説していきます。
ネット通販市場拡大の裏には物流システムの進化あり
ネット通販拡大のきっかけ
インターネットが使用され始めたころは、インターネット内で取引を完結させることができず、データの交換で決済業務などを行う必要がありました。このデータ交換部分を簡易化させるために米国の企業がインターネット上で安全に決済できる商品(電子商取引)を発売したことがきっかけで、一気にネット通販は拡大していきました。
さらに商品だけでなく、画像や音楽などのコンテンツもインターネット上で売買できるなど、売買の対象は拡大しており、その利便性はさらに向上しています。こうした中で、電子商取引が著しく発展してきたことの背景には、インターネットの発展だけでなく、物流システムの進化も大きく関わっています。
ネット通販拡大の背景にある物流システムの進化とは
これまでの物流といえば、商品の販売者や生産者から購入者に商品を届けることでしたが、電子商取引が導入されたことにより、物流システムは、商品を運ぶ、届けるだけにとどまらず、商品の入庫から、梱包、加工、出庫など多岐にわたるシステムへと進化しました。このシステムが構築されたからこそ、ネット通販がここまで拡大しているといえます。
通販ビジネスの成功に不可欠な物流システムの強化
ここ数年、BtoC市場は飛躍的に拡大し、今後もさらなる拡大が見込まれています。通販市場が拡大してきた背景には物流システムが進化してきたことがあり、通販ビジネスを成功させるためには最先端の物流システムを構築できているかがカギを握っているといえます。
通販ビジネスを行う際には、商品だけでなく、どのような物流システムを構築するかにも重点を置いて考えなくてはなりません。
最適な通販物流を構築するために重要視すべき2つのこと
さらなる物流業務の最適・効率化
通販が発展していくことで消費者の利便性がさらに高まる一方、販売者側は更なる効率化が求められています。マンパワーを使って解決できないような課題に対しては、新たな物流システムを構築する必要があります。以下に具体例を挙げていきます。
在庫管理
リアルタイムでの在庫状況を把握できれば、過剰在庫の防止や売れ残りの減少などが期待できます。これは、物流のプロへ業務委託することで、適正な在庫での物流業務運営ができるようになるからです。また、在庫の一元管理ソフトの導入なども在庫管理を適切に行う手助けとなります。
商品受注
通販では、実際に商品を手にしてから購入することができないため、消費者からの注文に対する問い合わせ対応も多くなります。しかし、対応をきちんとしようとすればするほど、対応できるスタッフの確保も難しくなるなど、コストがかかるようになります。このコストを低く抑えようとすると、商品発送の遅延やミスを引き起こしかねません。
定期的な内部研修を実施したり、問い合わせ対応のプロを育成することは常に考えておかなければなりません。
商品発送
誤発送や梱包の不具合、破損などの問題も常に考えておかなければなりません。いくら物流システムが進化していても、ヒューマンエラーによって起こりうる問題点は今後も残ります。商品の不具合は自社の信用問題にもかかわる大きな問題であるため、対応策が必要です。
ラストワンマイルの改革
通販事業の中で課題となっている部分は、消費者へ届けるためのラストワンマイルともいえます。通販の成長と共に増加してきたのが配送業者の再配達問題であり、通販の利便性が向上すればすぐほど、配送業者への負担は増え続けることになります。
ただ、再配達問題を解決するために、再配達を有料化する動きや置き配、宅配ロッカーなど消費者の自宅に届けずに配達を終える仕組みが整備され始めています。こうした変化に対応できる物流システムを導入するなど、「人」に依存しない物流システムの構築が求められています。
自社の通販物流を成功させるなら「フルフィルメントサービス」を取り入れよう!
フルフィルメントサービスとは、倉庫運用だけではなく顧客から問い合わせや決済といった一連業務のことを指します。こうした外部のサービスを利用することで、これまで課題と感じてきた部分に注力することができ、自社のコア事業である新商品の開発などに社内リソースをさけることができるようになります。
ただ、フルフィルメントサービスといっても、メリットばかりではないのでしっかりと業務内容について、委託業者としっかりと確認し、双方で実施内容をきちんと取り決めておく必要があります。導入の際には自社の通販にフルフィルメントサービスがしっくりとくるかといったことも含めて、検討することが重要です。
フルフィルメントサービスも提供!通販事業を成功へ導くサポートをいたします!
現状で課題となっていること以外にも人員が不足している事案など業務を行うことに対して頭を悩まされている会社も多いでしょう。また新しい物流システムを導入するにも高コストのために導入できないと迷っているところもあることでしょう。
ニューウェイでは、そんな事業者様における人材不足問題や人件費・流通コストの削減など流通におけるお悩みを改善に導くサポートをするとともに、時代に合った流通システムの見直しをお手伝いいたします!
前項でご紹介した物流・配送といった基本的な業務からカスタマーサービス、ささげ業務、プラットフォーム構築などEC事業すべてにおいて専門家の目線から最適なサービスをご提案させていただきます。もちろん、ご予算にあったご提案をさせていただきますので、ご安心ください。
お客様と共に、最適な流通システムを総合的に構築したり、システムの開発、見直しをしたりなどお客様の事業にあったサービス・システムのご提案をさせていただきます。
まずはお気軽にお問い合わせください!
私たちとともにエンドユーザー満足度の高い流通を目指していきましょう。
関連記事
-
自社物流を最適に築き上げるために知っておくべき物流センターの種類と機能
-
物流業者のビジネスの可能性を飛躍させるEDIシステム
-
失敗しない物流センター移転マニュアル
-
ITテクノロジー進化がサプライチェーンに与えるインパクト大!今後の物流はどうなる!?
-
ECビジネスの出荷作業はなぜアウトソーシングすべきといわれるのか
-
物流過程における重要工程“検品”とは?検品作業の実務とアウトソーシング3つのメリット
-
物流担当者が理解しておくべき実在庫と理論在庫とは?違いや差異を起こさないための3つのこと
-
化粧品の物流委託は慎重に!化粧品の物流委託をする2つのメリットと注意点
-
新たな物流管理システムで消費者に付加価値をもたらす!注目される新たな物流管理システムとは