化粧品の物流委託は慎重に!化粧品の物流委託をする2つのメリットと注意点
ワザモノ編集部
物流サービスを外部に委託する際のメリットが、特に大きい業界が存在します。一般的に製品管理から物流までを一括で受託するのが物流サービスといいますが、化粧品業界などは物流サービスを外部に委託する際のメリットが大きくなる業界です。今回は、商品の発送を代行してもらう際にどのようなプロセスを踏むか、といった実例を踏まえながら、化粧品業界が物流サービスを活用するメリットを説明していきます。
一般的な化粧品の発送の流れ
まずは一般的な化粧品の出荷の際の流れを見ていきましょう。
1.検品
国内や海外の工場で製造された化粧品がきちんと届いているかを確認します。
2.同梱物の確認
新商品の試供品を製品に同梱する場合があります。また、期間限定で抱き合わせ商品を入れる場合もあります。この場合、試供品の欠品がないか、同梱に漏れがないかをチェックすることも必要になります。さらに、試供品などの場合はパッケージが従来とは異なる場合もあるので注意が必要です。
3.データを作成
これらのチェックが終わり次第、商品を管理するためにデータを作ります。
4.発送
小売店やユーザーのもとに発送します。
化粧品の発送代行はどこまでアウトソーシングすることができる?
化粧品は温度や湿度の変化に影響を受けることが多く、きちんとした保管をする必要があります。また、どのぐらいの注文があったかもきちんと把握し、間違えることなく、小売店やユーザーのもとに届けなければなりません。
化粧品の発送代行はこうしたサービスを一括して外部へ委託することができます。
さらには、製品をリニューアルするなどした場合にはパッケージを変えたり、新商品が完成した場合には、試供品を同梱したりといった作業も発生しますが、こうしたサービスも一括で発送代行業者へ依頼することができます。
取扱品目を知っておこう
化粧品の発送代が取り扱うのは、シャンプーやトリートメント、整髪料などを含む一般的な化粧品だけでなく、それらを入れるための小物、さらには、サプリメントなどの医薬部外品も含まれます。
化粧品・医薬部外品製造業許可を取得している代行業者であれば、薬機法に伴うパッケージの変更や、効能についての説明書の封入に交換といった作業まで依頼が可能となります。化粧品を保管、管理するほかにも、必要に応じてパッケージの変更などの管理まで対応してくれるので、自社が部分的に作業するという手間がかかりません。
化粧品の物流をアウトソーシングする2つのメリット
メリット1:本来の業務の時間や人員を確保することができる
複雑な梱包などやきちんとした製品管理が求められる化粧品では、物流を外部委託するということは、製品管理や梱包、商品データの管理、出荷までの流れを、外部事業者にすべて任せるということです。サプリや化粧品を製造している場合、社内で本業とはいえない部分にこうした人的リソースを割いていれば、外部委託をすることによって、研究開発といった他社との製品の差別化に人員を投入することができるようになります。
メリット2:コスト削減
さらには、内製化している場合よりも、システムなど維持費がかかるものを外部委託することで、コストダウンが見込めます。
競争力の観点からもコストダウンの観点からも外部委託には大きなメリットがあります。
化粧品の発送をアウトソーシングする場合にチェックしておくべき3つのこと
医薬部外品製造許可・化粧品製造許可を取得しているか
化粧品は、薬品医療機器等法で「人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これに類似する方法で使用されることが目的とされているもの」といった定義があります。
このため、化粧品の梱包などを行うには、化粧品製造許可の認可を取らなくてはならない。また、医薬部外品の梱包を行うには医薬部外品製造許可の認可を別途、取る必要があります。
梱包現場や施設内の設備にも注目
認可を取得するほかに、保管・管理には温度や湿度など、製品に与える影響を極力なくす設備を持っていることが不可欠となります。
作業の正確性
誤った製品をユーザーのもとに送ってしまい、間違って飲んでしまえば訴訟リスクとなることも起こりえます。製品が混ざらないようきちんとした管理ができているか、といった作業の正確性にも注目する必要があります。
また、試供品の同梱や別の商品のチラシといった広告など、梱包が複雑になりがちな点についても、「どこまで正確にできるのか」といったところも確認しておかなければならないポイントです。
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